#051('05/06/22)

東日本大口径ライフル射撃競技選手大会出場記

写真をクリックすると、拡大写真がご覧になれます。


一緒に行動をしたウィングロー

6
月18日から19日の二日間に、北海道樺戸郡浦臼町の浦臼国際ライフル射撃場で開催された、東日本大口径ライフル射撃競技選手権大会に出場してきました。
この大会は、人生初の大口径の大会となりました。しかも、大口径を所持して撃つのが2回目と言う、大変不安材料の多い大会となりました。
初の大会なので、右も左も分らない状態です。勿論先輩方に連れて行ってもらいました。メンバーは、埼玉のTさん、Hさん、埼玉出身のSさん(現在は神奈川県)、そして和光の迫の「埼玉メンバー」で部屋、食事、車、お風呂を共にしました。(変な意味はありませんよ)


浦臼国際ライフル射撃場


浦臼国際ライフル射撃場は千歳空港から、高速道路を使って、1時間程で着きます。射撃場は50m、100m、150m、300mが撃てる射撃場で、バッフルが無く、撃っていて大変気持ちの良い射撃場でした。もっとも、私は長瀞で1度しか撃った事が無く、比較するのが難しいのですが、浦臼射場は長瀞のような室内ではないので、開放感があり、なおかつバッフルばないので空を見ながら射撃をする事ができます。この開放感はやみつきになりました。

バッフルの無い射場


初日の競技は、BFR3×20Mでした。私はこの競技で、人生初のペナルティを頂きました。超過弾をやってしまったのです。このような初歩的なミスを犯した原因は、弾痕を確認するスコープがあまり見えず、弾痕確認が出来ない事に焦ったのと、BFRP60Mの競技だと勘違いしてた事です。頭からP60だと思っていたので、他の射手の方がPの20発を終えた時点で言う、「射撃終了!」との言葉を聴き、「大口径はこんなに早く60発撃つのか!俺も早く撃たなければ!」と思って一生懸命撃ちました。でも、Pの19発目ぐらいで「これは3Pではないか?」と異変に気づき、何とか自分の気持ちを抑え、20発目を撃ち終えたのです。
しかし、撃ち終えたのと同時に、射場長から「超過弾」と宣告され、再び頭が真っ白になりました。焦って撃っていたので、通常とは違う場所から一発だけ取って、撃っていました。ハハハ


1発多く撃った私


SとKは比較的に落ち着いて撃てたのですが、やはりスコープの精度が悪く、弾痕が確認出来無いことに苦労しました。
始めは弾痕が確認出来ないので、「同弾」だと思い込み、弾痕が見えないたびに「射場長!同弾です!」と言っていました。しかし、実際には同弾は無かったらしく、射場長が持っているトランシーバーからカンテキ長の声で「同弾じゃねーよ!バラバラだよ!射手にちゃんと照準合わせろって言え!」と聞こえて来ました。幸い射場長から、その言葉を私に言う事はありませんでしたが、トランシーバーからまる聞こえでした。。。
これ以降は「コンチクショウ!絶対監的長よりは俺がうまいはずだ!」なんて思いながら、集中して射撃が出来ました。
その声が聞こえたお陰で、それ以降は同弾申請はやりませんでした。
成績は、6人中2位でした。ペナルティーがなければ・・・

3Pの成績


コンチクショウ!と終わった射撃の後は、昼食です。昼食はなんとも豪華で、通常のお弁当に加え、猪鍋や猪のモツ煮込み、そしてデザートのスイカまでありました。毎日がマクドナルドかそばの私には、涙の出る食事でした。

豪華なお弁当と猪鍋



猪鍋


お腹が一杯になった後は、次の競技まで時間が空くので、車で10分程離れた場所にある、グライダー乗り場へ行きました。
私はグライダーについて、あまり知識がなく、不安と期待でドキドキしながら搭乗しました。

グライダー


グライダーとは、エンジンなしで飛び続けるために、抵抗を小さく、翼を長くした航空機です。グライダーにはエンジンがないので(エンジンのあるモーターグライダーもありますが)、離陸するためには、「曳航機」と呼ばれる飛行機が必要です。曳航機とロープでつなぎ、グライダーは引張られながら離陸します。上空でロープを切り離した後は、自然の力を借りて飛んでいくのです。
ロープが切り離された瞬間、エンジンのような動力が無いので、静かな風の音しかしません。上昇気流にのって、高度を上げたり下降したりと、本当に鳥のようになったきがしました。
あまりにも気持ちがよく、「自分でもやってみようかな〜?」なんて思い、機体の値段を聞いたら、現実に突き落とされました。500万円からだそうです。セルシオが買えるお値段ですね。現実に突き落とされたと同時に、「射撃って安い趣味だな〜」と思った瞬間でもありました。

操縦士さんと上空


2日目は本番のP60で、今回ばかりは「監的長に何も言わせないぞ!」と言う意気込みで、弾が確認出来なくても、同弾申請無しで突っ走りました。お陰で、一番最初に撃ち終わり、一人で優越感にひたっていました。
成績は15人中4位でした。もっとじっくり撃てばよかったかな?


表彰式


表彰式は、通常の大会と同じだったのですが、なんと、景品として、ワインを頂きました。
私は3種目でて、2位、3位、4位、だったので、ワインを2本も頂きました。
この大会は、至れり尽くせりです。

賞状とトロフィーとワイン


今回は人生初の大口径大会で、成績はマズマズだったと思います。ペナルティー以外は。。。
でも、北海道の皆さんのサポートを受け、大変楽しい大会となりました。ARやSBの大会とは一味も二味も違う大会で、「是非来年も出場して、優勝してやる!」と強く思った大会でもありました。
あ〜早くまた北海道行きたいな〜

ペナルティーをもらった
迫 俊介


 
2003-2005 (C) GINZA GUN LIMITED. ALL Rights Reserved.