#065 ('06/06/01)

新製品入荷情報 バレルガード

写真をクリックすると、拡大写真がご覧になれます。

ひょんな事から当店で取り扱う事になりました、米国製バレルガードをご紹介いたします。
そのひょんな事とは、日本のコンピューターソフトウェア開発販売会社であるメディックス社から、突然メールがあり「米国のバレルガード社が、銃身保護剤の日本での販売権をくれるそうですが、日本では売れますか?」との問い合わせでした。

バレルガード社の社長とメディックス社の社長は友人関係で、銃砲業界にはまったく関係のないメディックス社は、最初は取り扱いを断っていたそうですが断りきれずに、検索サイトで「銃砲店」を検索し、たまたま一番に出てきた当店を選択し、コンタクトをしてきたそうです。
実はその話を聞いて、私も真似をして検索をしてみましたが、私がやったときは残念ながら 2 番目でした。
たまたま運が良く??当店に連絡が来たのです。
このたまたまは「きっと縁起が良い!!」と思い、とにかく話を聞こうと思った次第です。


サンプルの紙のチューブ


当初、メディックス社に取り寄せてもらったサンプルは長い紙のチューブでした。
この紙のチューブは、米軍において銃身保護剤として 50 年以上にも渡り正式採用されている、優れものだそうです。
確かに軍隊などで使用されている M1-A や M-4 などの自動銃には、銃身に差し込むだけで簡単なのですが、私たちの取り扱う競技用ボルトアクションライフルでは、ボルトを抜いて持ち運びをする為、紙のチューブですとすぐに抜け落ちてしまいます。
またこの長い紙のチューブは、問屋さんやメーカーさんにサンプルを配ったりするのには、かなり細長く、郵便で送るのには折り曲げなくてはいけません。
通信販売が主流のこのご時勢では、流通においてとてもやっかいな物でしたし、サンプルを送った先の反応も、ほとんどありません。

なんやかんや、メディックス社とやり取りをしている間にバレルガード社の新製品、プラスチックケーブルが追加オーダーしたサンプルの中に、紛れ込んでおりました。
小さなビニール袋の中に、丸めてパッキングされていて、コレを見て「おぉ、これなら郵送にも適しているので、使えるかな?」と思い、やっとの事で販売開始に至りました。


商品化にたどり着いたプラスチックケーブル


ではバレルガードとは、どんな品物なのでしょうか?ご説明いたします。
これは、簡単に言うと銃身の内部を錆から守る、銃身保護材です。
材質はプラスチックのケーブルに、イオンを発する成分を含ませ、そのイオン効果で銃身の中に見えない保護膜を作り、酸素や湿気を寄せ付けないという物なのです。
この保護膜は、銃身の命中精度には一切影響を与えないとの事ですが、もし心配なら射撃の前に一度、銃身内をクリーニングすることをおすすめします。

銃身の内部には、通常のクリーニングでは取り除けない火薬のカスが残っています。その火薬カスが湿気を吸って錆になります。
したがって錆を防止するには、防錆剤を塗る必要があります。

防錆油だとせっかく油を塗っても流れだし、流れ出した油が機関部に入り込み、その油が固まり作動不良を引き起こす可能性があります。
また流れ出さないグリースですと、射撃前に完全に拭き取らないといけません。
その点、バレルガードなら通常のクリーニングを終えた後、銃身の中に差し込んでおくだけ。それで 1 年以上の効果があります。
本当は 2 〜 3 年くらいの効力はあるそうですが「買って欲しいから 1 年で交換して下さい」と、メーカーでは言っているそうです。
でも湿気の多い日本では、やはり 1 〜 2 年が限度ではないか?と、思っております。
密閉されたビニール袋の中なら、 5 年くらいは品質を保ちますので、パッキングはチャック付きのビニール袋に入れてあります。


バレルガードを30口径ライフル銃の銃口に差し込んだところ


ケーブルの太さは、直径が 3.5mm ほどなので口径 4.5mm の空気銃から使うことが出来ます。
もちろん、口径の大きなライフル銃や散弾銃にも使えます。
口径 6mm の BB 弾を使用する、エアソフトガン等にもご利用頂ければと思っています。

このプラスチックケーブルは、ただ差し込んでおくだけなので、長さをあわせハサミで切ればご自分の銃に合った長さのバレルガードが簡単に作れます。

ちょっと長くカットして、ケーブルを銃口側と薬室側の両端から見えるようにしておけば「銃身の中には弾が入っていませんよ!」とアピールできる、セーフティーグッズにも早代わりです。
でも短く切りすぎて、ケーブルが銃身の中に入っていることを忘れ、弾をこめて撃ってしまわないか心配が残るところです。
ご使用になられる時は、バレルガードが銃身の中に残っているかいないかを、確認してから射撃を開始して下さい。


バレルガードを銃身に通したところ


さてバレルガードは、どの様な場合に使うといいか?と、言いますと。
これからは銃の一番嫌がる、梅雨の季節です。
梅雨が始まる前に一本、バレルガードを入れておきましょう。
猟期も終わり、残弾処理も終わって、しばらくこの銃は撃たないなんて場合にもご利用下さい。
訳あって、愛銃を銃砲店に預けないといけない、なんて場合にもご利用下さい。
お客様から大切な銃を預かった銃砲店は、一本入れておくだけで、一安心できます。
銃砲店などでは、銃を仕入れたのはいいが、なかなか売れず長期在庫になった銃に入れておくのも良い事です。
一度に大量の銃身を作成し、出荷するまで時間のかかるメーカーは、保管のために入れておくのもいい方法です。また入れたまま出荷するのも、いいかも知れません。
銃以外の、大切な金属部品の防錆に使うのも良い方法です。
ご使用方法は、考えれば考えるほど、たくさん出てきます。
みなさんも多用途に使えるバレルガードを、ちょっと工夫して銃以外の用途に是非ともお試しください。
そして面白い使い方をご教授いただけると、私も嬉しく思います。


パッキングされた、バレルガード


今回は初の試みとして 1m、 2m、 3mの 3 種類を用意いたしました。
さて気になるお値段は。

1m \1,300
2m \2,500
3m \3,500

お試し価格で 6 月一杯まで 10%OFF にて販売させていただきます。

1m \1,170
2m \2,250
3m \3,150

以上になります。

高いか安いかは、お客様の判断として、ちょっとした大会の参加賞などに良いのではないでしょうか?
また一度に大量のご利用がある場合は、 1 ロール単位(約300m)での販売も可能です。
まだ 1 ロールでの価格は設定しておりませんが、もしご利用の計画があるようでしたら、ご相談下さい。
またサンプルとして、写真に載せた紙のチューブも取り寄せは可能です。
もしご希望があれば当店に、お問い合わせ下さい。

さあ皆さん。銃が錆び付く前に一本、バレルガードを一本、銃身に差し込んでおきましょう。



K

 
2003-2005 (C) GINZA GUN LIMITED. ALL Rights Reserved.