#085 ('08/04/01)

IWA2008  報告 新製品紹介 前編

写真をクリックすると、拡大写真がご覧になれます。

いよいよ射撃シーズンの到来ですね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

毎年春に、ドイツのニュルンベルクのメッセで行われる IWA のレポートも、今回で早くも5回目になります。
実は今年、 IWA はなんと 35 周年を迎えたそうです。
35 周年記念のイベントを、イベント会場で行っていて、ちょっとした盛り上がりを見せていました。

今年は特にオリンピックイヤーという事で、どの様な新製品が発表さるか?楽しみにしていた方も多いと思います。
またこのレポートを読んで「今年はコレを使って一年を楽しもう」とか「次のロンドンオリンピックに向けてコレを使ってみよう」などと、皆さまが夢を膨らませてご覧いただければ、私にとってとても嬉しい限りです。


それでは簡単ではありますが、私たちがメッセ内の各メーカーのブースを巡った際に「これは!」と思った商品のみを抜粋して、ご紹介をさせて頂きます。



【ステイヤー・スポーツワッフェン社】

当店でも好評の口径 5.5mm の LG110 ハイパワーは、ステイヤー社でも売上が好調な様です。


LG110HP φ 5.5mm


まだ試作段階という事で、展示品が無かったので写真は口径 5.5mm のハイパワーですが、現在は口径 5.0mm の LG110 ハイパワーを開発中だそうです。
この 5.0mm という口径は、 4.5mm よりパワーがあり 5.5mm より弾道係数が高く、長距離での鴨撃ちに非常に適しているとの事です。
パワーは35ジュール(約 26.5 ft/lbs )を予定していて、銃身長は 5.5mm より若干、短くなるそうです。
ステイヤー社が推奨している H&N 社のペレット弾、バラクーダには現在、口径 5.0mm のマッチグレードがありませんが、 5.0mm の評価が本当に高ければ H&N 社も、マッチグレードを開発するのでは?思います。
主だったメーカーの、プレチャージ式ハイパワー・エアーライフルには、今まで 5.0mm の銃が無かったため、これからが楽しみな口径の一つになる事でしょう。



【 ahg  アンシュッツ】

ブログの IWA 速報でも紹介した、新型のフックバットプレートで、その名は「 PRECISE 」です。


PRECISE


この肩に当たる部分の多数の突起物が、全て単独で出し入れをする事が出来ます。
また突起物の固定方法も工夫されていますので、ちょっとやそっとの衝撃ではセッティングが狂わない、非常に頑丈な作りになっていると思います。


PRECISE の裏側


バットプレートキャリアーへの固定は、金具が写真で見る様に自由に動きますので、殆んどのアルミストックに取り付けが可能になります。

PRECISE 使用時のイメージ写真


ahg アンシュッツ社からいただいた CD に、イメージ写真がありましたので、ご紹介させて頂きます。
特に伏射姿勢では、肩付け位置のカーブのフィット感が、一番重要になってくると思います。
この PRECISE は自由に曲線が作れますので、今までどんなバットプレートを使っても納得できなかった方には、是非ともオススメしたい商品です。


FR3 54/1813 エクステンションチューブ


写真が見難くてすみません。
ちょっとショーケースの中を覗いていたら、面白い物を発見しました。
アンシュッツ マッチ 54 及び 1813 用のマズルエクステンションチューブです。
フロントサイトベースのみで固定させるため、いささか強度に不安がありますが、旧モデルのアンシュッツに何も加工せず取り付けが出来る、便利な品物です。


Pellet Wok


発想は MEC 社のパックと同じで、ペレット弾を取りやすくする商品です。
MEC 社のパックはアルミ材からの削りだしで、非常に高価な物でした。
しかしこの Pellet Wok は樹脂製で、安価に出来ています。
弾缶の中身が少なくなってきたら、この Pellet Wok にペレット弾を移し、そのまま弾缶に入れればOKという、とても簡単なアイデア商品です。



【 JG アンシュッツ】

アンシュッツ社のブースです。


アンシュッツ社のブース


競技銃に関しては、これと言って新製品はなく、落ち着いた雰囲気でした。
ドイツでも、ベンチレスト競技が流行りだしてきたのか?それともアメリカへの輸出向けなのか?は解りませんが、22ロングライフル弾を使ったベンチレスト銃が、展示されておりました。


アンシュッツのベンチレスト銃


ただ残念なことに、ほとんどがマガジン付きだったため、日本で販売することが出来ません。
日本でも、一部の人たちに楽しまれている22ロングライフルのベンチレスト射撃が、世界中に広まれば、もっと射撃が面白くなるのではないかと思うのは、私だけでしょうか。

実は本音を言うと私、 50m のレンジでハイパワー・エアーライフルを使って、ベンチレスト射撃をやってみたかったんです。


バイアスロン


バイアスロン競技では、銃の使用率が他社を圧倒しているアンシュッツ社で、新製品を出したようです。
銃の現物を写すより、説明も不要で簡単だと思い、ブース内に飾ってあったポスターをパシャリと一枚、写真を撮ってきました。
バイアスロンには詳しくないので、ちょっと手抜きをさせていただきました。



【ワルサー】

ワルサー社のブースです。
遊戯銃のウマレックス社の傘下となったワルサー社のブースでは、一体どの銃が本物の銃なのかを、探すのも大変です。


ワルサー社の競技用ピストル


一昨年、買収したヘンメリー社のピストルと一緒に展示されています。
右側がエアーピストルで、左に向かって口径が大きくなっていきます。


ワルサー社の新製品


新製品と言っても、昨年も同じラインナップで展示されていたような気がします。
一番上のエアーライフル、 LG-300XT アナトミックは今、ワルサー社で一番の人気モデルだそうです。
多くのユーザーやバイヤーの方から、これと同じストックを付けたスモールボアライフルを発売するよう、催促されているそうです。



【ファインベルクバウ】

やっぱり何と言っても、当店が総代理店であるファインベルクバウ社に新製品があると、嬉しいものです。
残念ながらモデル 700 には新製品が無かったものの、ここ最近ちょっとした話題のエアーピストル P-44 にショートモデルが追加されました。
ステイヤー・マンリッヒャー社が Co 2 マッチピストルを発売以来、日本ではずっとステイヤーのエアーピストルが市場を独占しておりましたが、 P-44 の出現で日本におけるエアーピストル市場の勢力図が少しずつ、変わって行きそうな予感がします。


P-44 の比較


わかりますか?手前がショートモデルです。
嬉しいことに今まで無かった、 XS と XXS のグリップサイズが追加されました。
特に手が小さく、指の細い日本人女性には違和感無く、銃を保持することが出来ることではないでしょうか。

現物がまだ手元に無いので、あくまでもカタログ上のデータですが、ショートモデルは通常のモデルと比較すると、全長と銃身長で 50mm 短くなり、重量は 80g 軽くなっております。

◎ P-44
銃身長: 415mm
全長: 233mm
重量: 950g
◎ P-44 ショート
銃身長: 365mm
全長: 183mm
重量: 870g
※カタログ上の数値なので実際とは異なる可能性があります

スモールボアライフルの M2700 にも、新しくライトモデルが追加されました。


M2700 ライト


この写真ではわかりにくいと思いますので、写真を何枚か追加させていただきます。


マズルエクステンションチューブ


従来の 2700 より、マズルエクステンションチューブが軽量化されています。


機関部


銃身にフルート加工が施されているのが、見えますでしょうか?
銃身径はライトバレルと同じφ 22mm です。
フォアエンドレーサーの金具も、軽量化されているそうです。
ボルトハンドルも、アルミ製に変更されています。

通常の 2700 ライトバレル仕様と比較すると、銃身長と全長で 60mm 短くなり、重量は 1kg も軽くなっています。

◎ M2700  φ 22mm ライトバレル付き
銃身長: 1165mm
全長: 670mm
重量: 5.8kg
◎ M2700 ライト φ 22mm フルーテッドバレル付き
銃身長: 1105mm
全長: 610mm
重量: 5.1kg
※カタログ上の数値なので実際とは異なる可能性があります

秘かに少しずつ売れていた、低価格の M700 ベーシックが、残念ながら販売中止になりました。
その代わりに発表されたのが、 M700 より更にコストダウンと軽量化を図った M500 です。


M500


重量は 3.2kg しかありません。
ストックは左右対称で、チークピースはプラスチック素材を使っています。
フロントサイトは M18 で、昔の M601 と同じ物が使われております。
バレルスリーブはアルミ製で、黒いアルマイト処理が施されております。
シリンダーはショートシリンダーが付属され、アブソーバーが外されています。


トリガーアジャスト


メカに詳しい方ならご理解いただけると思いますが、トリガーアジャストもかなり簡素化されており、トリガーウェイトの微調整が出来ないそうです。

ファインベルクバウ社では M500 はあくまでも、ジュニアのクラブシューター向けをターゲットに絞り、販売を開始するそうです。

さて、このレポートを書くにあたり、なめる様にカタログを見ていると、大きなミスプリントを発見しました。
日本でも世界でも、あまり競技者がいないランニングターゲット専用の、エアーライフルです。


カタログの P-70 RT の写真


カタログの印刷には P-70 とあるのですが写真を見る限り、機関部は M700 を使用しています。
もし印刷された文字より、写真の方が正しいのであれば、これも間違いなくファインベルクバウ社の新製品になります。


M700 RT


各メーカーが、ランニングターゲット専用のエアーライフルを生産中止している中、ファインベルクバウだけがまだ、頑張って生産し続けております。
久々の新製品なので、是非ともランニングターゲットの選手に、ご検討していただきたい銃と、思っております。



【セントラ& MEC 】

昨年のレポートでも紹介したように、セントラ社と MEC 社のカタログが一本化されました。
そのため、どの商品がセントラ社の物で、どの商品が MEC 社の物かが、区別が付きにくくなってきました。多くの商品の中には、共同開発の商品も有るみたいです。
したがって今回は、取り混ぜてご報告させていただきます。

まずはスリングです。

スリング


スリングを張る際に、スリング本体にストレスのかからない設計になっております。
あまりにも上手く出来ているので、説明が非常に難しくなっていますので、簡単にご説明します。
P が自由に動きます。スリングを張ると自然とまっすぐに張ることが出来ます。
K が自由に回転します。射撃姿勢をとったときに、スリングの捻じれが生じません。
S を回転させることにより、スリングの長さを微調整させることが出来ます。
確か K と S は、ロックが効いたように記憶しております。
また上腕部に巻き付ける部分から P が付く部分まで、別パーツとして帯が取り付けられています。
この部分が上下に動くので、スリングを巻く際にストレスがかからず、腕に食い込みにくくなるので、パルスを拾いにくくなっています。

このスリングの廉価版も、試作品として展示していましたが、うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました、すみません。
私にとって、この廉価版のスリングが、一番のお気に入りだったのに …

ハンドストップ

ハンドストップ


手に当たる部分が【くの字】に折る事が可能になり、より手にフィットする形状になりました。
これはどうも新製品として、商品が一つ増えるというより、従来のハンドストップのデザインのみの変更みたいです。

トリガー スタートライン

トリガー スタートライン


昨年からある商品です。
セントラ& MEC 社では、ジュニア向けにスタートラインという名称の、価格帯の安い商品を出しております。
このトリガーもスタートラインの名前が入っていたので、私もあまり気に留めておりませんでしたが、説明を聞くとけっこういい物だと思い、あえてご説明をさせて頂くことにしました。

トリガーシューが上下に3段階に動く他、回転できるのは最近では当たり前になってきております。
優れているのは、トリガーシューを取り付ける縦の軸が、可動範囲は狭いものの左右にオフセットが出来るのです。
ファインベルクバウやアンシュッツ等のエアーライフル用の他に、ステイヤー用もありますので、ピストルシューターにも使っていただきたい商品の一つでもあります。

チーク

チーク


MEC Mark-1  アルミストックに標準装備されている、チークピースです。
アダプターを付けることにより、他社のアルミストックに取り付ける事が出来ます。
写真はアンシュッツ社の旧型、マッチ 54 及び 1813 用のウッドストックにチークを取り付けた所です。しかしカタログにはまだこのモデル、品番が出ていません。
私もこの古いストックを今、使っていますので、早く商品化をしてもらいたいと個人的に思っております。


ティアーズアゲイン

ティアーズアゲイン


ドライアイ対策のスプレーです。
この類の商品の輸入販売は難しいので、当店では取り扱いをする予定はありません。
でもちょっと気になる商品だったため、サンプルを一つだけ貰って来ました。
もし興味がある方は、ご来店の際にお申し出下さい。

余談ですがこのセントラ& MEC のブースで、あのブライカーライフルの製作者である H. ブライカー氏に、お会いすることが出来ました。
ブライカー氏もショップを持っていますので、きっと私たちと同じく、商談(営業?)をしに来ていたのでしょう。



【ゲーマン】


マイクロサイトを覗いた画像


ゲーマン社から、かなり説明の難しい商品が紹介されていました。
その名前はマイクロサイトです。
この商品はマイクロサイトと呼んでも、決してリアサイトの事ではありません。
リアサイトのピープディスクに取り付ける、フィルターの様な商品です。

一般的にマイクロサイトと言うと、日本ではリアサイトの事を指します。
ドイツではリアサイトの事を、ディオプターと呼んでいます。
ですからドイツでは、マイクロサイトと呼んでも、混同しないのです。
ちょっとややこしいネーミングですが、そのままマイクロサイトと呼ばさせて頂きます。
まだこの商品は試作段階で、 ISSF の承認も取れるか分からないとの事です。
商品の画像はまだありませんが(写真を撮り忘れました)、リアサイトのピープディスクに、フィルターを取り付ける様にして使う商品です。
このマイクロサイトを取り付けるだけで、上の画像の右側のように、標的とフロントサイトがハッキリと見えるそうです。
ISSF の承認さえ取れれば、目の衰えを感じてきた人にはきっと救いの商品になること、間違いないでしょう。



【マンネル】

昨年末に立ち上げたばかりの、まだ新しいオーストリアのメーカーで、元ステイヤー・スポーツワッフェン社のスタッフが経営しています。


マンネル社のブース


射撃コートから小さな部品まで、色々と取り扱いをしていますが、面白いステイヤー用のグリップがあったので、ご紹介させて頂きます。


ステイヤー用グリップ


パッと見た目は、ステイヤー社(モリーニ製)純正のグリップに見えます。
通常のグリップは XS 、 S 、 M 、 L 、 XL 等の縦の長さのサイズ展開しかありません。
しかしマンネル社では、このサイズ展開に加えて更に、グリップの太さを追加しました。
太めのロングフィンガー用と、細めのショートフィンガー用です。

またグリップの、固定ネジ用の穴を見て下さい。
ステイヤー社のエアーピストルをお持ちの方ならすぐに理解できると思いますが、ステイヤー社オリジナルのグリップより、後方に固定用のネジ穴が開いているのが、分かりますか?
後方に固定ネジを持ってくることによって、グリップの前方を削る時、削り過ぎてもグリップに穴が開いてしまう心配が、無くなるのだそうです。
このグリップさえあれば、グリップとトリガーシューの位置関係に悩んでいた方の、大きな手助けをする事が出来るのでは?と思います。
このグリップはまだ、ステイヤーの LP-1 、 LP-2 、 LP-10 用しか準備されておりません。
評判が良ければ、各メーカー用のグリップの販売を開始するかも知れませんね。



【コルンオプティック】

今年は創業 50 周年の、歴史の長い会社です。
ブログの IWA 速報でも紹介した、面白いフロントサイトを出していたメーカーです。


サイト TOP A-50


オープンタイプのフロントサイトで、一体どの様に見えるかは実際に銃に付けて見ないと、何とも言えませんが、少し頭をひねれば、長瀞射撃場での大口径射撃に上手いこと、利用できないかな?と思っております。


サイト TOP A-50 を正面から見たところ


手前側にリングインサート、その先にあるプレートは、ドイツで人気のマスターズ用レンズになっています。
レンズ無しの商品名は、サイト TOP K-50 になります。
まだプロトタイプという事で、実際に製品化された時には多少のモデルチェンジがあるかも知れません。
とりあえずサンプルとして少し、レンズ無しの TOP K-50 をオーダーをして来ましたので、入荷まで楽しみに待つことにしましょう。

次にピストル用フロントサイトです。

ツイストセット


この商品は2年前から、当社との話し合いでやっと製品化されたフロントサイトです。
アルミ製のロータリーサイト(幅のサイズ 4.0/4.5/5.0 )は着脱式で、 3 色のフロントサイトが射手のお好みに合わせて、自由に交換できます。
写真の色はイエロー、レッド、ブルーですが、ブルーはあまり効果的でなかったとの事で、実際に販売する時は、ブラックになる予定です。

このブースは、私たちも気兼ねなくのんびりと、気を休める事のできる数少ないブースです。
それはドイツメーカーのスタッフ達にとっても同じ事の様です。
私たちのミーティング中に、ひっきりなしに人が出入りしています。
アンシュッツファミリーや、今は販売を止めてしまったクスターマンご夫妻など、多くの人たちがレストラン代わりに昼食を取ったり、フランコニアのスタッフ達は、ちょっと一息にコーヒーをご馳走になったりしていました。
私たちも一食だけ、ランチをお世話になりました。有難うございました。


【クルト】

いつも楽しいパーティーを開いてくれる、クルト・チューネ氏のブースです。
今年はプローン専用の少し低めの価格帯のダブルキャンバス・ジャケット、 Model 600 Prone を発表していました。


Model 600 Prone  ジャケット


主に米国、英国で人気のパルママッチ用のジャケットだそうです。
日本でも Prone 専門の選手が多いので、早く日本人仕様ができないか?と思っております。

シューズも新しいモデルが追加されました。

エキスパート・シューズ


今までのエボリューション・シューズは、足の甲の部分がしっかりと固定されているモデルでした。
しっかりと固定される反面、幅広甲高の日本人の足にはかなり狭く感じられ、足が痛くなりやすいというご意見を多く聞いていました。
しかし、今回のエキスパート・シューズは靴紐を緩めると、甲の部分が広がりやすい構造になっています。
クルトのシューズの素材は硬いので、もし足にぴったり合いさえすればきっと、タフな使用にも耐え、長く使えるシューズだと思います。

面白いシューティングスタンドがありました。

シューティングスタンド


セーターがスタンドの後ろにかかっているので、ちょっと見難くいと思いますが、脚部が赤色で、軸が黄色のスタンドです。
今まで当店では、輸入物のシューティングスタンドは、本格的に販売をしていませんでした。
その理由は、細かいところの出来が悪かったり、すぐに壊れてしまったり …
したがって耐久性に優れた、国産のシューティングスタンド( MGA 製)をお客様に、ずっとオススメしてきました。
しかし、このクルト社が販売するシューティングスタンドは、細かいところまでしっかりと、作られているようです。作りの良さから判断すると、きっとドイツ製でしょう。
一番の注目点は、重量が 1.5kg と、ものすごく軽く出来ているという事です。
(ちなみに MGA 製のシューティングスタンドは 1.8kg あります)
中心の縦の軸棒がなんと、グラスファイバーで出来ているそうです。
足の部分の折りたたみの容易で、スタンドの出し入れには時間がかかりません。
なんと言ってもやっぱり、重量が軽いという事が、このシューティングスタンドの売りですね。
海外へ遠征に行く場合など、飛行機に荷物を乗せる場合、射撃の荷物だけで間違いなく重量オーバーになってしまいます。
最近は預け入れの荷物も、厳しく重量チェックをされると聞いています。少しでも荷物を軽くしたいという方には、このシューティングスタンドをオススメいたします。
ではどの程度、耐久性に優れているかは、ご使用になってみてからのお楽しみという事で。



【 VFG 】

射撃競技の世界だけでなく、ハイパワー・エアーライフルの世界でも、徐々に必要性を感じられてきた、エアーライフルの銃身クリーニングです。
以前から、 VFG 社で販売されていたベーシックキットは当店でも、隠れた人気商品でした。
しかし VFG 社によるとベーシックキットは、下請けの製造工場が閉鎖したため、もう販売が出来なくなってしまったとの事でした。
そこで代替品となるクリーニングキットのサンプルを頂いてきましたので、ご紹介させて頂きます。


マッチセット ポケット  167291 4.5mm 用


このマッチセット ポケットは、ワイヤーで引っ張るタイプのクリーナーです。
ワイヤーの中にあるアルミの円盤で、ワイヤーの後端にある玉を引っ掛けて、ワイヤーを引き抜きます。
この商品はもう既に昨年から、 MEC 社やセントラ社のカタログなどに紹介されていたので、既にご存知の方も多いと多いと思います。
このマッチセット ポケットには数個の、フェルトクリーナーと銅線入りのスーパーインテンシブルクリーナーが、同封されています。
この商品は、 MEC 社のマイク・エックハルト氏がモデルとなり、 VFG 社では大々的に宣伝をしています。

マッチセットは、 4.5mm 用だけではありません。
22 口径からなんと散弾銃の 12 番まで、一つのセットで使えるファイヤーアーム・ポケットセットもあります。


ファイヤーアーム・ポケットセット 167292 22 口径− 12 番用


こちらにはフェルトクリーナーが同封されていませんので、今お持ちのフェルトクリーナーをそのままお使い下さい。

マッチセット ポケットやファイヤーアーム・ポケットセット等と、名前を使い分けるのは面倒ですね。
とりあえず両方ともマッチセットと呼んでしまいたくなるので、呼んでしまいましょう。

当店ではマッチセットの取り扱いを、夏のセールに間に合えば?と、思っておりますのでもうしばらく、入荷までお待ち下さい。

後編に続く。





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