#091 ('09/04/01)

IWA2009  報告 新製品紹介 前編

写真をクリックすると、拡大写真がご覧になれます。

最近は不景気にも関わらず、何故か慌しく時が過ぎ去り、射撃コラムの更新もサボりがちになってきました。
心の中では「頑張らないと」と思いつつ、なかなか実行に移せないところがお恥ずかしい限りです。
3月に入ると親しいお客様から「最近はコラムが更新されないけど、 IWA のレポートはちゃんとやってね」等と、厳しいプレッシャーを掛けられる様になってきました。
ちゃんとホームページをチェックしてくれるお客様は、本当に有り難い限りです。

ところで当店のホームページに「銀銃ブログ」があるのを、みなさんご存知ですか?
中には「食べ物ばかりで面白くないから、まったく見ない」なんて言っているお客様もいらっしゃいます。
でも3年前から「日本一早い IWA 速報」を行っているのです。
今年も行いましたので、もしまだご覧になられていない方がいらっしゃいましたら、ちょっと覗いて見て下さい。


前置きが長くなりましたが、今年もドイツのニュルンベルクで行われた IWA ガンショーを訪問してきましたので、この IWA 報告をご一読いただければ幸いです。


春のドイツは曇天が続き、必ずと言っていいほど朝晩に雨が降ります。
今年も雨が多く、晴れ間はほんの一瞬しか無かったような気がします。
日本は暖冬だったのですが、ドイツはずっと寒かったらしく、みなさん口を揃えて「まだ春が来ない」と言っておりました。


メッセ入り口


IWA の会場であるニュルンベルクのメッセの入り口は、今年は大工事中でかなり大回りをさせられました。
上の写真の矢印とおりに、地下鉄( U-Bahn )に沿って歩かされます。
普段は歩くことのないその通路を歩いていると、ちょうど地下鉄がメッセ駅に到着したので、記念に写真を撮ってみました。


メッセ駅


地上を走っているじゃぁないか!!なんて言われると思いますが、どうもこの路線は市街地から外れると、地上に出るみたいです。
地下鉄の銀座線が渋谷駅だと、地上3階くらいに駅があるのと同じだと思って下さい。

それでは今回もまた、 IWA の会場を回った順番に、簡単にご紹介させて頂きますが前編は主に、競技用エアライフルとスモールボアライフルを中心に、ご報告させていただきます。



【ワルサー】
営業の担当者が代わったという事で、ひとまずご挨拶。
でも顔を合わせると「あれっ、この人、何処かで見た顔だなぁ?」なんて思っていると、向こうが我々の事をちゃんと覚えていてくれました。
当店の取引先に昨年まで居た方が、ワルサーに移って来ていたのです。
日本では仲間内の同業者間で転職なんて、とても考え難い事なのですが、どうも欧米では当たり前の様ですね。

さて新製品のご報告です。
当店はあまりワルサーを積極的に販売していない事を、当店のお客様ならご存知と思いますが、面白いスモールボアライフルが発表されていたので、ほんの数丁ですがオーダーをしてきました。
その新製品は ワルサー  KK300  アナトミック です。


ワルサー  KK300  アナトミック


一昨年のレポートで紹介したエアライフル  LG300  アナトミックと同じラミネートストックを装備したスモールボアライフルです。
ここ数年、フリースタイルのスモールボアライフルは、全てと言っていいほどアルミストックになってしまいました。
しかし時代に逆行するかの様に、新製品をラミネートストックで販売したことに、私は意義があると思います。
どうしてもアルミストックが好きになれない方は、たくさんいらっしゃると思います。
そんな方たちにこそ、このアナトミックを強くオススメしたいと思います。
でも残念ながら、今のところは右射手用しか用意していないそうです。
このワルサー社のイメージカラーのスカイブルーって、射撃場へ持っていったら凄く目立つこと、間違いなしです。



【ステイヤー・スポーツワッフェン】
今年のステイヤー・スポーツワッフェンのブースは、人だかりで凄かったです。
なかなか良い写真を撮るタイミングが得られず、あきらめて帰ってきました。
では、なぜ凄かったかと言うと、どうも原因は新製品のエアピストル LP-10 E に注目が集まっていたようです。
勘の良い方ならお分かりですね。そうですエレクトリックトリガー付きの LP-10 が発表されたのです。


ステイヤー LP-10 E


バッテリーは単 4 型なので、入手の心配はまったくありません。
グリップも LP-10 同様にフレキシブルに動かせるとの事。
モリーニ 162EI は基盤が邪魔をして、グリップの角度が変えられないのが難点でした。その難点をステイヤー・スポーツワッフェン社が、大きく改良した事で注目を浴びたのだと思います。

「エレクトリックトリガーに魅力を感じていたが、グリップの角度が変えられないのでは … 」と、難色を示していた方、是非ともこの LP-10 E をお試し下さい。
ではどうしてエレクトリックトリガーなのに、グリップ角度が変えられるの?と思われる、モリーニユーザーの方も多いと思います。
残念ながら、その点はまだ企業秘密らしいので、ここでお教えすることが出来ませんが、 LP-10 E が入荷したら詳しくご報告できると思いますので、もうしばらくお待ち下さい。


LP-10 E のコンペンセーター


LP-10 E のコンペンセーターの形状も、大きく変わりました。
なんだか新しいデザインの方が、よく当たりそうな気がしますね。
ちゃんと忘れずに確認をした所「 LP-10 にも取り付け可能ですよ」との事でした。
ただ、すぐに汚れが溜まりそうで、クリーニングも面倒くさそうに思うのは、私だけでしょうか?



【コルン・オプティック】
新製品というか、なんと言うか …
昨年の新製品が、ようやく今年になって販売が開始されました。

昨年と同じ写真になってしまいますが、先ずはコレです。


サイトトップ  K 50


昨年の日本一早い IWA 速報でもご報告した、サイトトップ  K50 です。
「どうやって使えばいいの?」なんて個人的には考えていますが、長瀞でのフロントサイトチューブが見難い大口径射撃に向いているのでは?なんて考えております。
「でもインサートが吹っ飛ばないかな?」とか「インサートがプラスチックだから、熱に弱いかな?」なんて事も考えております。
どなたか犠牲になって試して下さい、よろしくお願いします。

次はエアピストルの、ロータリーフロントサイトです。


ロータリーフロントサイト“ツイスト”


写真はファインベルクバウ  P-44 用です。
回転式のフロントサイトで、今まではプラスチック製のポストでしたが、今後はアルミ製に変わるようです。
昨年は「ツイストセット」という名称で、ポスト部分を赤、青、黄色の 3 本セットにしていましたが、販売価格を抑えるためか?一色のみの販売となり、名称も「ツイスト」とかわりました。
ただしポスト部分は着脱可能なので、お取り寄せで青や黄色、そして緑なども入手可能になります。
一般的な標準色は黒ですが、世界的にも赤が一番人気らしいので、もちろん当店も黒と赤の在庫を用意しようと思っております。

実はこれらのサイトトップ K50 とツイストは、既に店頭に入荷しております。
まだ価格は未定ですが、興味のある方は是非ご来店いただき、お手にとってご覧になって下さい。



【マンネル】
昨年から IWA に出店を開始した、まだ新しいメーカーのマンネル社。
セールでも好評だったステイヤー LP-10 用の CIRO グリップが、世界中でも評判が良かったのか?更にバージョンアップされていました。


CIRO グリップ


今までは LP-10 純正グリップより、太いものと細いものしか用意していなかったものの、今年からは中間の太さの物も販売を開始しました。
そこで「どのサイズを選べばいいの?」と、疑問も増えてくると思います。
実際にご来店いただき、試されるのが一番ですが、地方の方ですとなかなかそうも行きません。
そこでサイズ表が新しく出来ましたので、ご自身の手の大きさがどのグリップサイズに合うのかを確認するために、参考にしていただければ幸いです。


CIRO グリップのサイズ表


この表を見ていただければ、きっと通販でも安心して購入していただけると思います。

そしてこの CIRO グリップを標準装備させた、カスタム・エアピストル  LP-10 UMT が発表されておりました。
UMT の意味は Ultimate M a nnel Tuning です。


LP-10 UMT


これはステイヤー LP-10 をベースに、 CIRO グリップとバランサーを取り付け、コンペンセーターを交換し、ロータリー式アジャスタブルポストサイトを標準装備させました。
またトリガーシューも、変更されています。

最大の特徴は、「リアサイトの位置が低くなっている事」だそうです。
私はピストルシューターで無いので、この効果が理解できませんが、きっとピストルシューターの方なら、ご理解いただけると思っております。
ちなみにこれらのチューニングパーツは、嬉しいことに単品販売もしてくれるとの事でした。


新しい会社はいいですね、もの凄い勢いを感じます。
まだプロトタイプのみと言う事で、カタログには未掲載ですが、新しいタイプのボルトアクション式スモールボアライフルを展示しておりました。


新型のスモールボアライフル


使用方法は、ボルトハンドルを上下するだけで、ボルトを後方に引く必要がありません。
したがって、機関部を極限まで後方へ持ってくる事ができ、更にチークピースとボルトが干渉しないようになっています。
腕の短い日本人に適したデザインだと思います。


新型スモールボアライフルの装填口


実包の装填は、ボルトハンドルを上げた時に、機関部の真後ろから実包を流し込みます。
発射後はボルトハンドルを上に上げれば、自動的に排莢が出来るそうです。
これは元折れ式散弾銃のエジェクターと、まったく同じ原理だと言う事です。

この機関部の最大の利点は、機関部側面に装填口が無い事だと、私は理解します。
これは機関部側面に穴を開ける事により、機関部の強度が落ちてしまうからです。
何年も前にセントラ社からアクションスタビライザーなる物が発売され「付けるだけで当たるようになった」と、ブームになった事がありました。
これは実包装填時に歪んでしまう機関部を、アクションスタビライザーで補強しようと言う物でした。
しかしこのマンネル社の機関部は、その補強の必要が無いので、常に安定した射撃が楽しめると思います。

設計者のマンネル氏も、実際に何度も試射を繰り返しているそうですが「どうしても癖が抜けず、発射後はつい、ボルトハンドルを後ろに引いてしまう」と、笑っておりました。
きっと来年あたりは製品化されると思いますので、楽しみに待つことと致しましょう。


新型スモールボアライフルの機関部


このコラムを書きながら写真を確認していて、ふと思ったことがあります。
フォアエンド部が上下に可動するのは、まったく新しい発想ですが、クリーニングロッドは、通せるのかな?と不安になってきました。



【アンシュッツ】
ようやく当店にも、スモールボアライフル用の新型アルミストックが、入荷いたしました。
今までのアルミストックはダイキャスト製で、落としたり倒したりしただけで、簡単にストックが折れてしまうトラブルがありました。
そこでより頑丈な、一体型の削り出しアルミストックを開発したのです。
なんとこのアルミストックは、11kgほどのアルミブロックから削りだされているそうです。


新型アルミストック付き 2013 スモールボアライフル


今まで破損の多かった、バットプレートキャリアーのネジ部も、ストックに入り込むコラムを太くして、強度を持たせています。


バットプレートキャリアー


グリップも今までは、左右に動かすためには振り子運動をさせなければいけなかったのですが、今回の新型アルミストックはグリップを、平行移動させる事が出来るようになりました。


グリップのジョイント部


メモリが嬉しいですね。

フォアエンドは十分に肉抜きをされていて、従来のアルミストックの様に、重心が前に行かないよう工夫されています。


フォアエンド部の肉抜き


フォアエンドの幅も、従来のアルミストックより若干細く、我々日本人の手にもしっくり来るであろうと思われます。


細く加工されたフォアエンド部


写真より実際に現物を見て頂いた方が、作り込みの良さを感じることが出来ると思います。
驚いたことにエアライフルの 9003 S-2 も、この新型アルミストックの乗せておりました。


新型アルミストック付き 9003 S-2


写真を撮り忘れましたが、 ahg F-27A チャレンジャーにもこのストックを使ったモデルが、展示されておりました。
アンシュッツ社では、今後はこのストック一本化するのでしょうか?

当店の専門外分野ですが、バイアスロン用の銃も少々モデルチェンジがありました。


新型ストック付き 1827F


立射が撃ちやすいように、フォアエンドレーサーを一体化させていますがもちろん、高さ調整は可能です。
それから、どの様な理由があるのかは解りませんが、マガジンが短くなっています。


マガジンの比較


従来のマガジンは、マガジンの底に予備弾を挿すことが出来ましたが、新しいショートマガジンは、予備弾をマガジンに挿すことが出来ません。
その代わりにマガジンホルダーの後方に、予備弾の差し込み口が用意されています。



【オイ・ティーマリーネ】
もうお解かりですよね?クルト・チューネ氏の会社です。
最近流行の、樹脂素材のジャケット&パンツをクルト・チューネブランドでも、いよいよ6月頃から販売を開始するそうです。
名称は XTREME になります。


XTREME


この新素材を使ったジャケットは、各社が一斉に販売を開始しました。
価格はかなり高くなりそうですが、楽しみですね。


そんな新製品ジャケット&パンツの説明を秘書から受けておりましたが、実は上の空で(ゴメンナサイ)、私の目に飛び込んできた商品があります。
これが IWA 速報に画像を送った、サンダルです。


サンダル


表の革は、射撃シューズと同じ素材を使い、靴底はゴムラバー。しかしこの靴は木靴なのです。
早速試して歩き回ってみましたが、ヒールの高い靴を履かない男性には、ちょっと違和感がありましたが、内部が木製なので新鮮な履き心地感がありました。
このサンダルの開発担当者に言わせると「オフィスで履くのがベストです」との事でした。
まだこの商品は、正式販売をするのか?解りませんし、商品名も決まっていないそうです。

でも「サンダル」の一言で、話は通じましたよ!!

今年もまたチューネ氏には、ディナーで大変お世話になりました。


ディナーでのチューネ氏


ピンクの豚のネクタイが、可愛いですね!



【セントラ】
毎年、新製品が発表されるセントラ社は、また今年もいろいろと楽しませてくれました。


セントラ社の新製品


・リアサイト スパイ
名称はスパイと言うそうで、小さな物で覗き見る事から、スパイと名付けられたそうです。
極端にリアサイトを小さくすることで、周りの風景を認識し、風旗を確認し易く工夫されています。
センターファイヤーライフルにも使えるそうですが、耐久性には不安があるようで、エアライフルやスモールボアライフルに使って欲しいとの事でした。

・トリガーU
当店でもトリガー・スタートラインは、とても好評です。きっとセントラ社でも良く売れているのでしょう。
その後継機種がトリガーUです。
トリガー・スタートラインはトリガーシューがプラスチック製ですが、これはアルミ材を使用しております。
トリガーシューが若干、後方にオフセットされているので、指の短い日本人にはとても嬉しい設計です。

・ハイエンド・カラーフィルター
文字通り、ハイエンドに色が付きました。
ハイエンドはガラス製なので、長期の使用にも歪みが出ず、非常にハッキリ見えると好評な商品です。このガラスに色が入ることで、更に見やすくなること間違い無しでしょう。

・スリング・コネクト
昨年の新製品で好評を得ているスリングに、ショルダーベルトが別売りで販売されることになりました。
良いショルダーベルトの付いているジャケットなら、必要ないと思われますが、ショルダーベルトが使い難いと思われる方は、このコネクトも一緒に購入されると良いでしょう。

・アジャスタブル・インサート  W1.2
別に新しくないのでは?と皆さん思われるでしょうが、実はこれも新しいのです。
今までのアジャスタブル・インサートのリング幅は、 1.6mm でした。当店ではよく「リング幅がこれより細いのが無いのですか?」と、問い合わせを受けた事が多かったです。
しかし今までは存在していなかったので「ハイエンドをご購入下さい」と、オススメしておりました。
しかし今回、発表された新製品は、なんとリング幅が 1.2mm なのです。
リング幅が細いのが好きで、数多くのハイエンドをコレクションしている方が、たくさんいらっしゃいます。そんな方たちに朗報だと思います。
クリアーモデルだけでなく、もちろんバリオにも用意されています。

・スケルトンのスコア
これはまだプロトタイプで、まだ名称も販売時期も決まっていないそうですが、変わったものが好きな方には、気になる商品だと思います。
予定ではスコア・クリスタルと言う名称になるかも?との事でした。
私は長瀞の300mで使えば効果がある?と思いますが、やはり樹脂製です。
センターファイヤーライフルの反動と熱に、何処まで耐えられるでしょうか?

・スリング・スタートライン
実はこのスリング・スタートライン、昨年の IWA でプロトタイプを見せていただき、発注を掛けさせていただいた品物です。
真新しい新製品ではないのですが、個人的に使い勝手が一番良いのでは?と思い、この場でご紹介をさせて頂きたいと思います。


スリング・スタートライン


アーム部分はセントラ /MEC スリングと同じですが、ハンドストップに接続させる部分が輪状になっていて、金具の位置を用意に移動させる事ができます。
腕の短い方や小柄な女性でも、金具の位置を心配しないでご使用いただけます。
既に店に入荷しておりますので、ご来店いただける方は実際に手にとって、お試し下さい。



【ゲーマン】
昨年の射撃コラム、 IWA 報告にてご紹介したマイクロサイト、数名の方からお問い合わせがあり、今年は製品化されたかな?と思い当たりを探し回りますが、見当たりません。
問い合わせてみると「今回の IWA には間に合わなかった」との事。とても残念でした。
期待していたお客様、誠に申し訳御座いませんでした。

さて、プレチャージ式のエアライフルには無くてはならないハンドポンプに、モデルチェンジではなく新製品が追加されていました。


4ステージ・ターボポンプ


その名は「 4 ステージ・ターボポンプ」です。

従来型は 3 ステージと呼ぶそうで、 4 ステージはポンプ操作が若干、楽になるそうです。
水抜きバルブが、ハンドルの中央部に付いているのが特徴です。

その隣に置いてあった従来型のハンドポンプに、ホースが付いていました。


従来型ハンドポンプ


当店では取り扱いが無いので確認できませんでしたが、これはきっとシリンダーを着脱出来ない、ハンティング用エアライフルに使うための物だと思います。



【グリュンネル】
昨年はたくさんのモデルのバットプレートを開発し、私たちを非常に悩ませてくれましたが、今年もまたやってくれました。
今度はハンドストップです。


ハンドストップ スパイダー


ハンドストップの総称はスパイダーで、蜘蛛をイメージしています。
ハンドストップのモデルにもよりますが、部品を動かせば蜘蛛の脚の用に広がり、六角レンチ無しで、スリングレールからハンドストップを着脱挿せる事が出来ます。

まぁ、よくココまで色々と考えるものですねぇ …



【ファインベルクバウ】
前編もこれが最後のご紹介になります。
やはり銀座銃砲店と言えば、ファインベルクバウです。


ファインベルクバウ社のブース


今年あたりはトップモデルに、大幅なモデルチェンジがあると期待していたのですが、残念ながらエコノミーモデルが新製品として追加されただけでした。
では何故、大幅なモデルチェンジを期待したかと言うと、一昨年から販売を開始したエアピストルの P-44 は、内部構造が従来の物と全く違う構造だったからです。
圧縮空気式の構造は非常に複雑で、実際に半年以内に調子を崩す銃は、たくさんあります。
そんな中で P-44 に関しては、販売開始から現在に至るまで、まだ一度も故障が起きていないのです。
そのシステムを利用した、エアライフルが発表されるのでは?と小さな期待をしていたのですが、とても残念です。

発表されたモデルは  M700 エボリューションです。


M700 エボリューション


銃身はジュニアと同じく、アルミ製のショートスリーブを被せ、ショートシリンダーを装備し軽量化しています。
チークピースとグリップは左右兼用で、バットプレートも簡素化されて、プラスチック製の物が付属しております。
アブソーバーは、もちろん標準装備です。

この上級モデルとして、あわせて発表されたのが  M700 エボリューション TOP です。


M700 エボリューション TOP


エボリューションとエボリューション TOP の違いは、チークピースが木製になった事と、ハイサイトブロックシステムが標準装備され、なおかつ使いやすいアルミ製のアジャスタブルバットプレートが付いている事です。

販売する立場からすると、出来るだけ種類が少ないほうが嬉しいのですが、 2 機種も増えただけで「こりゃ、大変だ!」と思っているのに、なんとストックカラーが 4 色もあるのです。

さて皆さんなら、どの色を選択なされますか?


後編に続く





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